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安全マインド
2023.01.16 (月)
皆様こんにちは!ヒューマンダイナミクスです。今日はつい何日か前の運転研修のことを書きたいと思います。
事故を起こした方が運転研修にいらっしゃいました。受講者の方は入社2年目の方です。
受講者の方と一緒に事故の内容の振り返りをしている時のことです。私が「今振り返ってみて『これが出来ていたら事故は起きなかっただろうな』と思う点はありますか?」と尋ねたところ、受講者の方がため息をつきながら言いました。「あと10分早く出ていれば、間に合ったかもしれないんです…」
私は「時間が押していたのですか?その時の状況やお気持ちを詳しく聞かせてもらえますか?」と尋ねました。聞いてみると、出発の時間そのものが遅れ、間に合うかどうかギリギリの状態だったそうです。早くしなければ、どうしたら早く着けるだろうか、という急ぎ・焦りの気持ちが事故に結びついたと、受講者の方は分析して下さいました。更に、受講者の方は時間の管理が苦手で、時間に追われてしまうことがよくある、ということも話して下さいました。
目次
ここまでは「時間の管理が上手くいかずに事故に結びついてしまった」という例をお話しました。運転に関して言えば、事故は様々な要因が重なって起こります。安全不確認や思い込み、見落とし等、原因はケースバイケースですが、更にその「安全不確認」や「見落とし」を引き起こした原因としては、その時・その人の置かれていた精神状態が大きく関係しているケースは多いです。要するに、急いでいたり焦っていたりすれば、いくら普段は安全な運転が出来ている人でも、技量のある人でも、大切な情報を見落としてしまったり、確認が不十分になってしまうことが多くあるということなんです。
私が伝えたいことと本日のテーマにしたいことは、普段の仕事で「急いだり焦ったりしない自分づくり」がいかに大切か、ということです。
私達の人生において「急ぐ」「焦る」という状態の多くは「時間」が関連していることが多いのではないでしょうか。
時間は万人に平等に与えられているものであり、私達は時間から逃れることは決して出来ません。皆様は毎日、ご自身の時間とどのように向き合っていますか。
毎日の生活や仕事では「時間に追われる」ことがよくあるかと思います。ただ、時間に追われていても、何とか乗り切れてしまう時もあったり、時には時間に間に合わなかったりすることもあります。プライベートであれば時間の使い方は自由ですが、冒頭でお話した事故のように、仕事でのミス・事故には繋げたくないですよね。
未来のことは100%完全に予測は出来ませんので、どうにもならない時もありますが、時間に追われているということは、時間に振り回されているということです。仕事において時間に追われている場面が多くある方は、時間に振り回されていることになります。つまり、ミス・事故をより起こしやすい環境の中にいるのです。
このことについて、あなたはどのように思うでしょうか?この環境を変えるかどうかは自分次第。もし時間に追われる状況が少しでも改善出来るとしたら、どのような自分になれそうですか?想像してみて下さい。「仕方のないこと」「どうにもならないこと」と諦めるには早いです。時間の管理を行うことで、業務の見直しや今の環境改善は変えられます。
それぞれのライフステージや勤続年数等で、働き方が変わるのと同じように、時間の使い方も変わります。時間は有限ですので、使い方を考えたり工夫が必要になるのは当然のことなのです。
このコラムの冒頭でお話した、研修の受講者の方は入社2年目の方でした。入社1年目と2年目の業務量や内容は同じではありません。研修受講者の方と同じように、私達の生活環境や労働環境も日々変化しています。自分を取り巻く環境が変化しているということは、その環境に自分が適応していく必要があります。周囲の環境が変わっているのに、自分が変わらないでいると、適応が上手くいかずに不具合が起きます。この不具合が遅刻やミスに繋がり、運転では事故に繋がる要因にもなります。
自分の環境は自分で変えることが出来ます。一気に全てを変えることが難しくても、自分で工夫することは出来ます。出来ることから一つ一つ実践することが大切です。
今回お話した研修のお話は、一見「不注意で事故を起こした」と思えますが、その人の根本的な課題は「時間管理」にありました。表面的に見ると技量不足で終わってしまう問題ですが、実は「自分の働き方を見直し、より良い環境づくり」が必要だという業務上の問題を含んでいます。
仕事では、自分のマネジメントを自ら行うことが大切です。無意識に周りの環境に流されていると自分を見失ってしまうこともあります。自分の振り返りを行い、課題に気付いて意識的に修正したいものです。最近はコロナの感染拡大の為、テレワークや時差出勤等、働き方も多様化しています。それに伴い、会社と自宅の境界線も薄くなりつつある職種の方もいらっしゃるかと思います。在宅勤務は一見、自由で時間の確保が十分出来そうなイメージはあるかもしれませんが、メール対応が必要だったり、こまめにコンタクトを取る必要性から、かえって時間にゆとりがなくなってしまったという方もいらっしゃるのではないでしょうか。多様化が進むと社会はより複雑になっています。このような中で自分のマネジメント、特に「時間管理」は重要です。
自分で気付いた時がタイミング。時間やご自身の管理が苦手な方や、毎日の時間にゆとりを持たせたい!と感じている方。時間を捻出したいが、どうも上手くいかないという方。今一度見直してより良い自分づくり・環境作りをしませんか?
ご自身で見直してみるだけでも効果はあると思いますが、今はタイムマネジメントに関する講座やセミナーがあります。今までは「時間の管理」は「自己管理」の一環として「自分で出来て当然」という時代の流れもあり、誰も教えてはくれませんでした。今までは皆が同じ時間に働くなど「皆同じ」が当たり前だった時代です。しかし、今は多様化の時代。スピードも求められます。違いが認められている社会です。人それぞれ違いますので、どうしても複雑で難しくなっています。自分では難しい、という方は、講師と一緒に考えたり、受講者の方と情報共有しながら考えたりするのも効果的だと思います。
ヒューマンダイナミクスでもタイムマネジメントに関するセミナーがございますので、ぜひ一緒に働き方の向上を目指しましょう!
最後まで読んで下さり、ありがとうございました!!