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NEWS / Column

運転では自己管理も大切! ~ 安全運転に欠かせない自己管理とは? ~ (後編)

安全マインド

2021.12.15 (水)


自己管理の重要性について

 

社会人として、安全な運転を日々行う為には「自己管理」が重要なウェイトを占めます。

前編では「肉体的な自己管理」つまり「体調の管理」についてお話してきました。

本日はもう一つの重要な要素「精神的な自己管理」についてお話します。

 

 

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目次

精神的な自己管理について

「人間の原動力は心だ。精神だ。」

さて、突然ですがこれは誰の言葉でしょうか?

 

これは大ヒットした「鬼滅の刃 無限列車編」の中で下弦の壱、魘夢(えんむ)が言っていた言葉です。

本当にその通りですよね!この言葉は非常に奥深いと思います。

 

話が逸れてすみません。

つまり、人間である以上は「こころ」の状態がとても重要だということが言いたかったのです。

運転でも、自分の「こころ」の状態、つまり精神状態は行動にかなりの影響を与えます。

 

 

企業ドライバーの役割とは?

仕事で車を運転する皆様に求められているのは「安全な運転行動」「企業の一員として信頼に足る運転行動」です。

 

では、どのような運転行動が「安全」であり「信頼に足る」のでしょうか?

 

これは日頃より研修でもお話していますが「安全確認」「危険予測」「ルールを守る」「周囲に配慮する」「歩行者の保護」等(細かく言うとまだまだあります…)です。

ここまででも沢山ありますよね?便利ですが、時と場合によっては凶器にもなりかねない「車」を運転するということは、それだけの責任や役割があるということなのです。

体調が悪い状態、眠い状態では十分に安全に足る行動が取れません。

急な飛び出しに対応出来なかったり、たまたま見落としをしてしまったり…。

 

この体調管理については前編でお話した通りです。しかし、それだけではまだ不十分で、精神的なコンディションも伴わなければ安全行動には至らないのです。

 

 

気持ちは行動に表れる

皆さんは試験中に「残り時間あと5分!」という試験監督のアナウンスを聞いて焦ったことはありませんか?

聞いた瞬間から気の持ち様が変わってしまいますよね。解答欄が残っていたら尚更です。

ちなみに、私はよくありました!でも焦って早く書こうとするけれど、かえって字が汚くなったり、なんだか手が震えて思うように書くスピードが上がらなかったりした経験があります。

これは「焦り」という精神状態がもたらした結果です。

 

人間には様々な感情があります。

運転にマイナスの影響を与えやすい感情を考えてみて下さい。

 

まず「焦り」。時間に追われる、渋滞している、道を間違えた、工事していて思うように進まない等の要因で焦ると、運転ではどうなるでしょうか。

急がなければ、早く行かなければという気持ちが先に立って、信号を待つタイムロスを避けようとして黄色で加速したり、車線変更を繰り返したり、速度が上がる等の行動に表れます。

急ぐと気持ちに余裕がなくなるので、安全確認が雑になったり、判断力が低下したりした結果、事故に結びつく可能性があります。

 

次に「怒り」。割り込まれた、クラクションを鳴らされた、譲ってくれない等の要因で他者(他車)に怒りを覚えると、人はいつもとは違う行動に出ます。

車間距離を詰めたり、追従しようとして速度超過をしたり…。とにかく自分が被った被害を取り返そうとしてしまうのです。その結果、事故に結びつく可能性が上がります。

 

どの感情にも共通していますが「平常心」が崩れてしまうと、運転行動にも余裕がなくなるのです。あなたの平常心が崩れるきっかけはどこにあるでしょう?

「私は初めての場所で緊張しやすい」「私はせっかちで、スムーズに行かないとイライラしてしまう」というように、自分の性質を理解しておくこともおススメですよ。

 

 

運転に集中すること

マイナスの感情を運転中にはあまり持たない、自分は平常心を維持出来ていると思う、という方も注意が必要です。

特に真面目な方・責任感の強い方・失敗を気にしやすい方は要注意。

 

例えば「次の現場では、どんな段取りで進めようか…」「お客様が困っている。早く行かなければ!」「さっき取引先の企業の方が言ってたことが気になるな…」「先輩に怒られたよぅ~」などなど。

考え事に没頭してしまうと、目の前の情報を取りこぼしたり、判断が遅れる、正確な判断が出来なくなる等の影響があります。

考え事は一旦置いておき、気持ちを切り替えて目的地までは運転に集中する「気持ちの切り替え」はとても重要です。

 

また、「何も考えない」という状態も危険になります。

ご飯を食べた後で何となく頭がボーッとしてしまったり、暖かな車内の環境についボーッとしてしまう等、何も考えずにただ何となく走行している状態を「漫然運転」と言います。

これは目の前の情報を正確に処理している訳ではないので、自分の安全を相手や周囲に委ねているのと同じことです。

運転は自主的に行うもの。自分の得た情報(認知)から判断し、次の対応を主体的に選択する行動(操作)なのです。

 

運転だけでなく、仕事でも「気持ちの切り替え」は大切です。

あなたは気持ちの切り替えスイッチを持っていますか?これも仕事をベストな状態で進める為の自己管理になります。

研修で皆様に伺うと、意外とスイッチを持っていない方も多いですよ。今一度、見直してみましょう!

 

 

メンタルマネジメントの重要性

これまでのお話から、フィジカルな側面からもメンタルの側からも「自己管理」が重要であることはご理解頂けたでしょうか?

この双方からのケアがなされないと運転に臨むベストな状態は作れません。簡単なようで、実は結構難しいかもしれないのです。

 

しかし、このフィジカルなケアとメンタルのケアは一般的に自分で行うものとされています。会社の研修ではあまり扱いませんよね。

え?何故かって?答えは簡単。答えは「人それぞれ」であり、他人が踏み込むことが出来ない、プライベートな領域にもなります。

とってもナイーブな話になることもあるので避けられてしまいます。

だから、大人であれば、そこは自分でどうにか「すべき」で、出来ていることが大前提だと思われています。「暗黙の了解」ってヤツです(笑)。

 

でも、この準備こそが最も大切。どんなに技量がある人でも、どんなに安全意識の高い人でも、この準備不足から事故や違反に結びつき、不本意な思いをしているケースを私はたくさん見てきました。

ご本人は自分を責めたり、自分に何が足りなかったのだろうかと悩み、苦しい思いをしているのに、自己管理が足りていないことには全く気付いていなかったケースも多々あります。

 

何事も、ただ「やる」のではなく、自分がやることに対しての心の置き所が大切なのです。

 

それは気合いだとか、情熱ともまた違いますが、心の置き所が違うと、その人の意識、行動が変わり、結果が変わってくるのです。

 

ヒューマンダイナミクスでは、この「仕事に向き合う為の準備」を整えることに重点を置いた研修を行っています。

運転でも普段の業務でも、自己管理は大切。特にメンタルマネジメントの重要性は一人でも多くの皆様にお伝えしたいと考えています。

仕事に向き合う準備がしっかり整っている方は、何事も主体的に考え、行動することが出来ます。

 

ぜひ、「どのように運転すれば事故を防げるのか?」という運転の技量(How to)と一緒に「どのような姿勢で運転に向き合うのか?」という本質(essence)を理解し、ベストを尽くせる一歩上の自分を目指しましょう!

皆様のお越しをお待ちしています!