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運転に自信がありますか? 企業ドライバーとしての「うまい運転」とは?

Column

2021.12.01 (水)


「うまい運転」と聞いてあなたはどんな運転をイメージしますか?

あなたが助手席に乗った時、「この人は運転がうまいな」と感じるのはどんな場面でしょうか。

 

例えば、速く走れる(スピードを出せる)、速く曲がれる、狭いところでも通れる、切り返さずに素早く車庫入れできる・・・・。

あるいは、道をよく知っている、目的地に予想した時間通りに到着できる、 時間を短縮して到着できる、ルールを守っている・・・・。

 

たしかにどれも「うまい運転」だと思います。

でも、企業ドライバーにふさわしいうまい運転とはどのようなことでしょうか。

また、これまでずっと無事故無違反だから、運転経験が豊富だから運転に自信があるという方もいます。

 

安全運転研修を多くの方にご受講いただいていますが、研修講師である私たちが実際に同乗させていただいた中で「うまいですね!」と感じた運転行動や、自分たちが心がけている運転行動をいくつかご紹介します。

 

今回は基本操作の観点で記事を書いてみたいと思います。

 

 

運転に自信がありますか? 企業ドライバーとしての「うまい運転」とは?のイメージ

目次

運転姿勢 疲れにくい正しい姿勢

車に乗り込んだ瞬間からうまい方は違います。

「この人はうまい」と感じるのは、シートポジションを微調節して正しい運転姿勢をとる方です。

不適切な運転姿勢は、「運転操作を誤る」原因となったり、疲労(特に腰痛)の原因となります。

シートが前すぎるとペダルを踏みかえにくかったり、必要以上に踏んでしまうことがあり、シートが後ろすぎると急ブレーキを踏んだ時に足が伸び切って万一の回避ができなかったり、アクセルの微調節をしにくくなります。

 

教習車に乗って座席をグーッと前に出したら「準備できました!」という方もいらっしゃいますが、助手席から見ているとベストの位置ではないなと感じることもあります。

乗車したら、「ちょっと前かな」と感じるシート位置からから一コマずつ後ろに下げてペダル位置を確かめながらベストポジションを探してみましょう。

特に初めての車種は念入りに。背もたれとハンドル高さも調節し、肘が軽く曲がる程度の運転姿勢をとりましょう。

 

挨拶、立ち振る舞い等の日常生活やスポーツでも、最も大切なのは「姿勢」や「構え」だと思います。

どんなスポーツでも構えがしっかりしているだけで「うまそう(強そう)」と感じ、対戦すると実際に「うまい(強い)」のではないでしょうか。運転も同じです。

 

ミラーの調節

乗車して車を動かす前から「この方はうまいかも」と感じるもう一つのポイントはミラーの調節です。

 

体格は人それぞれですのでルームミラーは調節すると思いますが、特にドアミラーはなんとなく後方が見えていればOKとしている方も多いのではないでしょうか。

ドアミラーで何が見たいかを考えると、後続車はもちろんですがセンターラインや路側帯、縁石等、走行位置を確認するために地面を見ることが多くないですか?

また、車庫入れでは駐車枠やコインパーキングのロック板をミラーで確認するはずです。

ということは正しい運転姿勢をとったとき「後方」と「地面」が見えるようにドアミラーを調節すると運転しやすくなります。

社有車やレンタカーでは様々な体格の方が運転しますのでミラーの映り具合はそのままでは自分にとってベストの角度ではないことが多いです。

 

上手な人は動かす前からミラーの調節にもこだわっています。

 

丁寧なアクセル、ブレーキのペダル操作

動き出した瞬間にうまいかそうでないかを感じることもあります。

上手な人は動き出しがとてもスムーズです。

「初めて乗る車種だから、加減がわからずアクセルやブレーキを踏みすぎてしまう」という方も多いのですが、上手な人こそ最初は慎重に、丁寧に踏み加減を確かめながら動かします。

いつもの車種よりパワーのある車かもしれないし、ブレーキの利き具合も異なるのにいつもと同じ感覚でペダルを操作するのは乗り心地が悪いだけでなく、時には危険です。

 

アクセル操作

アクセル操作が上手な方は、発進時にブレーキをスパッと放してすぐにアクセルを踏みこむような操作はしません。

停止状態からブレーキをそっと緩め、クリープ現象で動き出したところに徐々にアクセルで速度を足していくイメージで加速していきます。

かといって加速が鈍く、後続車から見て「遅い!」という加速でもありません。

 

上手な方は停止状態から制限速度に加速するまでの一連の動作を短時間で、かつ丁寧に完了しているのです。

 

また、目標の速度まで加速した後は、速度にムラがありません。雑にアクセルを踏むと速度が出すぎてアクセルを急に緩めたり、ブレーキをかけたりすることになります。

上手な人はわずかなアクセルのコントロールで速度を維持しています。

 

言い換えると「不必要なブレーキは踏まない」運転です。

 

それには十分な予測と、車間距離の確保が必要です。

車間距離を確保していれば、数台先の車の状況も把握と予測ができるので、前車がブレーキをかけても自車はアクセルを緩めるだけで済む場面も多いです。

車間距離が短いと視野が狭くなり、前車についていくだけの運転になり結果的に無駄が多い運転になってしまいます。

 

ブレーキ操作

信号待ちや一時停止場所で停止するとき、カックンとなっていませんか?

上手な人はブレーキ操作も丁寧です。それまでどんな速度で走行していても、停止する瞬間は止まったことに気づかないほど丁寧に停止できます。

減速するときの状況により、減速を始める速度、ブレーキを使える距離が異なりますので踏み加減は変わります。

時には急ブレーキ気味になることもあるでしょう。しかし、停止する直前の踏み加減はいつも変わりません。運転経験が豊富な方はおわかりのことと思いますが(または無意識にしていると思いますが)停止する直前はブレーキを「緩めながら」停止しているはずです。

一定の踏み加減を停止するまで続けたり、最初は緩くかけていたブレーキを、制動距離を見誤ったためにだんだん強く踏むような止まり方は乗り心地が悪いだけでなく時には危険です。

同乗者や前車に不安を与えたり、滑りやすい路面では追突事故につながることもあります。「限られた距離で速度を落とすためのブレーキ」と、「停止位置を調節しながら丁寧に停止するためのブレーキ」を使い分けることを心がけましょう。

 

※ただし、万一の事故回避の際はABSが作動するよう全力でブレーキを踏み続けることも覚えておいてください。

 

駐車場でアクセルは必要か

切り返しせず、スムーズに車庫入れするのは見ていても気持ちがいいものです。

しかし、その速度は適切でしょうか。車庫入れの操作に慣れている人は早く入れようという気持ちが無意識に表れるのか、後退速度が速いドライバーをよく見かけます。

本人は大丈夫と思っていても、もし歩行者自転車が通りかかったら、思わぬ障害物が駐車スペース付近にあったら、事故につながるかもしれません。

速度が少しでも抑えられていれば接触する前に停止できるかもしれませんし、万一接触してしまったとしても被害は最小限で済みます。

地面が傾斜している、凹凸がある等、アクセルが必要な状況ではもちろんアクセルを操作しますが、それ以外はブレーキ操作でクリープ現象を制御すれば十分車庫入れできます。

 

「アクセルで動き出したらすぐにブレーキを構える」ことと「ブレーキ操作での速度調節」を習慣にすることをおすすめします。

 

アクセルを積極的に使った場合と、主にブレーキ操作だけの場合で、一回の車庫入れに要する時間は何秒の違いがあるでしょうか。

速く動かすことでハンドル調節が間に合わず、切り返ししている車もいます。ゆっくり動いて、落ちついてハンドル操作すれば一回で入るのに、という場面もよく見ます。

 

また、駐車場でのアクセル、ブレーキの踏み間違いによる事故も多発しています。そもそもブレーキだけを使っていれば踏み間違える可能性はかなり低いと思います。

車庫入れが苦手な方も多いですが、一回で入れる必要はありません。練習した回数だけ上達しますので、何度もやればそのうち切り返しの数は減ってきます。

動きが速くないか、不安なまま動き続けていないかをぜひ気にしてみてください。

企業ドライバーの車庫入れは一秒を縮めることよりも、接触なく安全に入れることが大切ですね。

 

ハンドル操作

運転に慣れてくると片手ハンドルや内掛ハンドルになる方もいらっしゃいます。

これらのハンドル操作は危険回避が遅れるおそれがあるだけでなく、企業ドライバーとしてみるとどうでしょう。正しくハンドル保持/操作している方とそうでない方を見た時にお仕事をお願いしたくなるのはどちらの方でしょうか。

また、右左折時に一旦曲がる方向と逆にハンドルを回す「逆振り」してしまう方もいます。逆振りはなぜ危険なのか、自車の動きが他車におよぼす影響や、前車が逆振りしていたら自分はどう思うか等、よく考えて走行しましょう。

 

運転が丁寧な方はハンドルを戻す操作も丁寧で正確です。

 

ハンドルを戻すときにシュルシュルと復元力(直進しようとするときハンドルが自然に戻ろうとする現象)を使うのも悪くありませんが、これに慣れていないとハンドルを「緩めて止める」を繰り返しカクカクした雑な動きになります。

 

上手な方は戻ろうとするハンドルを指で軽く押さえながら戻り具合を調節しています。

 

運転に慣れていない方はまず両手で戻す基本を徹底し、曲がり具合に応じたハンドルの戻り方を十分習得してから応用の操作をすることをおすすめします。

 

 

まとめ

今回はいくつかの基本操作について触れてきましたが、企業ドライバーとして大切なのは同乗者や周囲の車、人を不安にさせないことです。

安心安全で環境に配慮した製品/サービスで社会に貢献するお仕事をされている皆様ですから、運転も同じように周囲に配慮した運転をぜひ心がけてください。

 

うまい運転は安全と円滑が両立しています。丁寧な運転で事故を起こさない、事故に遭わない運転につなげていきましょう。