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運転研修は人材の育成にも繋がる?運転研修での気付きを通じて得られる効果とは?

安全マインド

2023.03.01 (水)


皆様、こんにちは!本日は、私が日々、受講者の皆様と研修をご一緒させて頂きながら考えたことを書きたいと思います。弊社が実施している安全運転研修には、様々なお客様がいらっしゃいます。新入社員の方や、事故を起こしてしまった方、会社が定めた定期研修としていらっしゃる方等、研修の目的は多種多様です。毎日毎日、色々なお客様のお話を伺い、運転を拝見していて思うことがあります。

それは「運転研修は人材の育成にも繋がっている」ということです。

運転研修は人材の育成にも繋がる?運転研修での気付きを通じて得られる効果とは?のイメージ

目次

運転がどうして人の教育に繋がるの?

よくある場面から紐解く

上記をご覧になって疑問に思われる方もいらっしゃることでしょう。

「運転と人の育成の何が関連しているのだろうか?」とピンと来ない方もいるかもしれません。運転研修を受講している方は、当然、運転に関する課題をクリアしに来ています。例を挙げると、狭い道を通過する時のポイント、車庫入れのコツ等を掴みたいと思っている方が多いです。もちろん、その方が苦手意識のある項目に関してのコツやポイントを掴み、技量の底上げを図るのも運転研修の目的です。ただ、運転では技量だけが大切な訳ではありません。

事故を防止する為には、安全な運転をするには何が必要だと思いますか? 今一度考えてみて下さい。恐らく、色々なことが浮かぶと思います。

 

具体的には、制限速度を守るとか、交通ルールを正しく理解して守るとか、車間距離を確保する等、色々なポイントがありますが、それら技量面に加え「相手の立場に立った考え方」や「周囲の交通に対する配慮」「歩行者保護」など、意識面でのベースも必要です。

 

例えば、ウインカーを出すのが遅い人がいたとしましょう。ルールでは「右左折時の合図を出すタイミングは交差点から30m手前」となっています。技量面だけを重視するのであれば、次のような伝え方になります。「ウインカーを出すのが遅いです。もう少しタイミングを早めましょう。交差点から30m手前で出すようにして下さい」

確かに、これで納得はするかもしれません。「あぁ、私はウインカーを出すタイミングが遅いんだな」となります。しかし、なぜウインカーを出すのが交差点から30m手前なのでしょう?肝心の目的を理解しないままになっています。

研修ではこのように伝えます。「もしウインカーを出すのが遅いと、どういう危険があるでしょうか?」ここで受講者の方に考えて頂きます。ウインカーを出すのが遅いと、後続車は自分の車がどのように進むのかが直前までわからないままです。自動車の運転では、自分が意思表示をしない限り、相手に自分の動きを伝えることは出来ません。自分は左に曲がろうと思っていても、ウインカーを出さない限り、後ろの車は自分が左に曲がろうと思っていることを理解出来ないのです。事故は双方の理解不足が原因で起こります。

ウインカーを出すと、自分の意思が相手に伝わります。相手は減速したり、停止して様子を見る等、事故を防ぐ準備行動をします。

このように、単純な「曲がる」という行動も、自分の意思表示に応える相手の配慮・協力があるからこそ、お互いに無事故で完了出来ると言えます。双方の間でコミュニケーションが成立しているのです。ウインカーを出すのが遅いということは、相手に判断や回避、配慮の猶予を全く与えないということになります。その結果、後方から追突されるという事故をもらってしまったりするのです。ある意味コミュニケーション不足とも言えますね。その場合、相手側に100%原因があることと言えるでしょうか?多くの場合、事故は双方に問題があると言えます。

運転に必要な意識の持ち方

さて、話は戻りますが「運転は上手ければ事故が減るという訳ではない」ということがお分かり頂けたでしょうか?もちろん、技量が足りない場合は技量を上げることがスムーズな運転に繋がりますので、技量も必要です。しかし、運転に慣れてくると「もう自分は大丈夫だぁ」と安心してしまう方もいます。操作が自己流になってしまう人もいます。ルールを忘れてしまう人もいます。自分が出来ることに安心し、ルールの遵守や周囲への配慮に欠ける方が多くなるのが現実です。

運転は自分だけで完了する問題ではなく、常に「自分は交通社会の中にいる=社会の一員であり、周囲とのバランスを取る必要がある」という、周りへの配慮・意識も必要です。交通社会の中には色々な人がいます。運転を始めたばかりの方、ブランクのある方、ベテランドライバーの方、自信がある方、ない方、自転車、歩行者、お子さんやご年配の方等、年齢や立場、置かれている状況も様々です。日々色々な方が道路を使う中で、自分だけのスタンドプレーでは、事故は到底防止出来ません。もちろん、事故防止の為にルールという基準があるのですが、残念ながら守らない人もいます。その時自分の周りにいる人をよく見て、ルールの範囲内でどう自分が行動すれば良いのか、状況に合わせて行動を選択出来ることが必要です。これが「バランスを取る」ということなのです。

交通社会は一般社会と同じである

ここまで読んで下さり、ありがとうございます!

さぁ、ここまでで少しイメージが出来つつある方もいらっしゃると思いますが、前述の内容は交通社会に限ったことではないですよね?

私達が普段仕事をしている部署の中でも、会社でも、常に私達は「社会」の中で生活をしています。その社会の中で仕事をするには、1人きりでは成り立ちません。成果を出すには、周りの人と協力したり、上司や同僚、お客様とも上手くコミュニケーションを取りながら進めていかないと上手くいきません。交通社会の中で、自分の事故を減らそうとすることは、社会の中で上手に生きるヒントにも繋がるのです。運転に必要な「意識」を身につけることは、社会で、会社内で自分がどのように振る舞うかを学ぶことにもなりますので、社会人としてのマナーを身につけること、人材の育成にも繋がると言えます。

改めて自分を見直そう!

さて、これまでの話から交通社会の中でスキルを上げ、安全意識を向上させることは、一般社会で自分が上手に・豊かに・より良く生きるヒントにもなるということがご理解頂けましたでしょうか?

運転では「車」という道具を使うことや、交通ルールが間に入ってくるとしても、考え方や意識の持ち方は、日頃私達が属している社会のあり方と変わりません。

 

日頃から運転に慣れている方は、改めて自分の運転を見直してみましょう。自分本位になっていないか、周りへの配慮は出来ているか、周囲とのコミュニケーションは取れているのか、この振り返りは普段の仕事にも繋がると思います。また、自動車の運転は、電車とは違い、その日の道路状況=「渋滞」や「混雑」といった要因に到着時間や所要時間が左右されやすいという傾向があります。前もって経路の設計をしておく準備能力や柔軟性、時間に余裕を持って出発する「時間管理能力」もドライバーの方には必要です。日々の運転を安全に進める為に必要な力は沢山あります。これらを軽視したり、見落としてしまうと、結果的に余裕のない運転になり、自分が焦る・慌てる等の気持ちの乱れから事故を起こしてしまうことも少なくありません。運転技量は大切ですが、技量「だけ」が必要という訳ではないのです。

 

運転研修はどうしても、「運転」という特殊技術だけにに特化した研修だと思われがちです。しかし、企業ドライバーの皆様は、運転も仕事の一部です。運転という仕事通じて何を学び、何を得ますか?研修にいらっしゃる際は、ぜひモチベーションを高く持って頂き、運転技量をより向上させると共に、「自分磨き」にもご利用頂ければと思います!