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NEWS / Column

事故を減らす運転。無事故ドライバーの最強の運転習慣を現役講師が語る

安全運転

2021.11.01 (月)


無事故ドライバーの最強の運転習慣とは「確認してから行動を身につける」ことです。

以前は、事故をしない=運転がうまい人は、運転技量が身についている、スムーズに走る事が出来る、車庫入れがうまい。

こういう人が、おのずと事故もしないだろうという「イメージ」がついていました。

 

しかし、今はそうではありません。事故しない運転をする人は、運転に集中する環境を自ら作っている。

前もって考えられる危険、起こる現象を予測している。マメに安全確認をしている。

そして、他の交通へ配慮をしている。

 

勿論、ある程度は車を走らせるための運転技量も必要です。

 

しかし、他の車と交通ルールを軸にして、ひとつの道路をお互いに配慮しながら走る。

交通社会におけるコミュニケーションと言われたりもしますが、ドライバーの個々の人間力も重要になってくる。

 

このような要素を兼ね備えて、いざ運転をして時には見ないで動くことは避けましょう。

事故を減らす運転。無事故ドライバーの最強の運転習慣を現役講師が語るのイメージ

目次

① 無事故ドライバー 最強の運転習慣

▶最強の運転習慣と

無事故ドライバーの基本中の基本。

最強の習慣とは「確認をしてから行動すること」です。

 

駐車場に車を入れる時、横に乗っている人に見てもらおう。

あなたは、車が下がる前に

・車庫のスペースが安全かどうかを見たか

・車の後ろに人がいない事を確認したか

・このままバックしてもいいかどうかを確認したか

 

無事故を続けているドライバーは、細かい部分までも手を抜かず、ひとつ一つを意識して考えながら行っているはず。

 

無事故ドライバーの習慣は、例え自分が出来ていると思っている事でも、安全のために入念にチェックをしています。

そして確実に身につける為に繰り返し実践しているのです。

 

無事故ドライバーは車間距離を詰める習慣はない

車間距離は、心のゆとりを表すとも言われています。

教習所では、適正な車間距離を伝える際には停止距離と同じ、もしくはそれ以上と伝えています。

具体的には、だいたい時速30キロから60キロではその速度から15を引いた距離とし、それ以上の速度では概ね速度計の速度と同じと伝えています。

 

例え自分が急がねばならない事情があっても、前の車の速度や動きを確認してから、自分の車をどのくらいの速度で動かそうかを決めていきます。

何かに接近しすぎると、当然ぶつかる確率が高くなりますが、これは当然の原理ですね。

 

無事故ドライバーは交通の流れを大事にする習慣がある

本音を言うと、非常に表現が難しいところではあるが、交通の流れを乱さずに円滑な走行をするということは、交通事故を無くすうえでとても大事なことです。

 

「他の車が速いスピードで走るから、自分も速度超過をするのは仕方ない」

 

そうではなく、円滑な流れを乱すことで事故原因をつくるのであれば、事故要因をつくらない運転行動はどういうものなのかと考えているのです。

 

幹線道路や生活道路、他の車の状況や天候、時間帯等に応じた運転をすることが、結局は交通の流れを乱さない運転に繋がっていきます。

 

 

② 無事故ドライバーの習慣を身につけるには「まず自分の運転を知ることにある

▶自分の運転を知るとは

企業研修で出会う優良ドライバーにしても、無事故無違反を続けているドライバーにしても、事故違反があるドライバーとの違いは、自分の運転がどのような運転なのかをよく知っていることです。

 

例えば

・エンジンをかけてギアを入れ、動く前に「左右後方安全!」と声を出して確認している。

・横断歩道付近に人がいた場合は、減速して必ず様子を伺うようにしている。

 

ここで知って欲しい事は、安全を考慮している行動とルールを守っている行動、この2つを自分で口に出して言えるという事です。

 

▶自分の運転は「周りに配慮した運転であるか

周りに配慮するとはどういうことでしょうか。

車の運転に限らず、周りに配慮をする場面はよくあります。

 

例えば映画館。映画の上映中に、携帯電話が鳴らないようにマナーモードに設定するのもひとつだし、上司が部下に指示をする時も言い方、言うタイミングや場所なども配慮することがあるでしょう。

 

車の運転も同じで、あまり前の車に近づきすぎない。減速する時は、後続車のためにブレーキの使い方を工夫する。

 

要は、周りに配慮をするという事は、周りを不快な思いにさせないという事なのです。

(車の運転であれば、不快な思いをさせない⇒危険な状況にさせないとも言えるでしょう)

初めは意識して取り組んでみましょう。

時間に追われている日、気分があまり乗らない日、いつも万全の日ばかりではないと思いますが、ぜひ無意識で出来るまで習慣にして身につけていきましょう。

 

 

③ 無事故ドライバーの「時間に追われている時の運転習慣」とは

▶無事故ドライバーの、時間に追われている時に関心してしまう運転習慣

時間がないから急ぐ! 人は誰でも遅れたくない、嫌な思いをしたくないと思っている。

ましてや仕事で時間に遅れる事は、自分が損をする仕事になってしまう。

だから間に合わせようとするドライバーが多く、速度超過、信号無視など自己中心的な運転になっていきます。そうなると当然、交通違反や事故につながるリスクが大きくなります。

 

無事故ドライバーが心掛けている事は、基本的なタイムスケジュールの策定と管理。

前のアポイントで時間を取られてもいいように、余裕をもったスケジュールを立てる。移動が車であれば、道路状況に左右されるので電車移動とは違うスケジュールの組み立てが必要になります。

 

それでも遅れる場合がある。その時は、前もって先方への連絡です。

(この連絡のやり方にもコツがあるが、これはまた機会があれば別のコラムで書いてみたいと思います)

また、遅れてしまった事は戻に戻せないので、その後に行う打ち合わせ、その後のアフターフォロー、その後のお付き合いのやり方。

無事故ドライバーは、こういったところでの関係強化に一切の手を抜きません。仕事での遅れは、仕事で取り返す意識が高いのです。

なぜなら、業務中の車の運転も大切な仕事であるという認識が強いからです。

 

時間が無かったとしても、それで運転行動を危険な運転行動へ変える事はありません。

無事故ドライバーは、自らが事故リスクを負うことはしないでしょう。

なぜなら、事故はいつ起こすか、もしくはもらってしまうのかは誰にも予測不可能だからです。

 

▶無事故ドライバーの運転はブレる事がない

自分の運転が出来上がってしまっているベテランドライバー。

自分では大丈夫、安全運転をしていると思っていても、横に乗った人から見れば

速度が速い、確認がチラっと見るだけ、バックはミラーしか見ていない。

 

免許を取って間もない新人ドライバーや運転をほぼしていないペーパードライバー。

安全に丁寧に運転をしようと思っていても、運転の技量が追いつかずに結果的に事故要因の見落とし、予測不足、確認不足になってしまいます。

 

人それぞれ運転経験も技量も、そして運転に対する考え方も違います。

でも、無事故ドライバーになる人は決してブレる事がありません。

冒頭で述べたように「確認をしてから行動をすること」

そのためにも自分にの運転を知る、配慮した運転になっているのか、車間距離は広く取っているのか、交通の流れは乱していないか。

すべて、自分の目で確認をしてから行動に落とし込む事で身につける事が出来ます。

無事故ドライバーには、無事故ドライバーになるための意識をもち、行動に落とし込んでいるのです。

事故を100%防ぐ、起こさない事は確かに難しいことです。そもそも0には出来ないものかもしれない。でも、今日も安全に。明日も安全に。

1日1日の積み重ねを継続していくことで、無事故ドライバーの最強に習慣づくりに必ず繋がるに違いないと私は感じています。

 

私たちも、1人でも多くの無事故ドライバーが増え、悲惨な交通事故が無くなるように取り組んでいきたいと思います。

そしてこれからも、1人でも多くのドライバーさんへ向けて、安全教育を色々な形で発信したいと思っています。