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安全マインド
2025.03.05 (水)
2024年の交通事故発生件数は約29万件、死者数は2,663件です。
昨年の結果は、今の集計方法(軽微な被害の場合を含んだ集計)を行なうようになった1,960年以降では最も少ない結果になりました。
そもそも、交通事故を起こさずに「安全運転をするためのスキル」とは、どのようなスキルなのか。知りたい方はとても多いと思いますし、私たちのように運転研修をしている人間であっても、日々このスキルを理解して身につけ、磨きをかけ続けることが大事なのではないかと感じています。
今回の記事では、安全運転に必要とされるスキルがあれば、それはどのようなスキルなのか。そして、事故を起こさない運転をするにはどのような運転をすればいいのか。この点について書いていきたいと思います。
目次
買い物をするために大きなショッピングセンターへ行った。ショッピングセンターの駐車場では、建物の入口から遠く離れて車が止まっていない場所を選び、何度か切り返しをしながら駐車した。
片側2車線の道で右車線を走行中、前の車が右折のために合図を出したにも関わらず、左車線に変更できないまま前の車に続いて停車した。
駐車車両を発見したものの、避けるタイミングが遅れて駐車車両へ接近して停止した。
上記の場合、他の車にぶつかることもなく無事に対応することはできました。
運転操作も判断も「さらに改善の余地はある」かもしれません。しかし、事故を起こさずに対応することはできました。すなわち、運転が上手くないからといって事故を起こすとも限らないのです。
例えば、交差点で赤信号を無視して事故を起こしたとします。
このような場合は、起きた現象としては「赤信号を無視したことによる交通事故」ですが
ドライバーの心理的な背景を考えると2種類の行動に分かれます。
うっかりと信号を見落としたのか。もしくは、赤信号に変わった(変わる)のは分かっていたが、あえて無視したのか。前者は意図しないミスに対して、後者は「意図的な違反行為」と言えます。
交通違反や事故を起こさない、いわゆる安全運転に必要なスキルの一つには、上記のような「意図的な違反行為」をしない運転を続けることだと言えます。
道路が複雑だったり道が狭かったりすると、ドライバーへの負担は大きくなります。
経験や技量が浅いドライバーからすると、難易度の高い道路を走ることは事故を起こすリスクがあるのかもしれません。
例えば、合流箇所が多い首都高速も、周りの車が速度をおさえて配慮をしながら走っていれば、運転に慣れていない人でも運転への負担は少なくなります。
カーブが多い山道だったとすれば、速度を控えて前方をよく観察しながら走ることで、運転への負担も事故を起こすリスクも下げることができます。
すなわち、交通状況と自分の運転レベルをしっかりと把握して、どのような運転をすればいいか選択できるスキルが安全運転には重要になります。
周囲の状況をよく見て、「今は何をすれば安全か」と的確に判断する力を養うこと。
そして、そのために車を動かす運転スキルを身につけることが求められます。
自分の運転レベルを把握して、どのような運転行動を取ればいいかを判断し、正確かつ安全に車を動かすことが必要といえます。
いつも安全な運転をしたいという気持ちより、実際は「もっとラクに運転がしたい」「もっとスムーズな運転がしたい」という気持ちのほうが、実際の運転では多いのかもしれません。
しかし、誰もが「事故は起こしたくない」と思って日々運転をしています。車を運転するのであれば、まず何よりも「安全を第一」に掲げて、そのためにどのような運転をすればいいか。そして、どのような運転者教育や安全な仕組みが必要なのかを考えて実践していきたいものです。
私たちが行っている安全運転講習では、企業様で会社の仕組みとして運転講習を導入したいとお考えの企業様にもアドバイスやご提案をさせてい
ただいております。
ぜひ一度、お気軽にお問い合わせください。