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安全マインド
2024.10.21 (月)
忙しい年末が近づくにつれて、仕事やプライベートで運転する機会が増える方は多いのではないでしょうか。
慌ただしさからくる焦りや不注意は、事故を起こす最も大きな要因です。
年末の混雑や悪天候、ドライバーに与える心理的な要因が増えるこの時期だからこそ、ゆとりを持った運転が必要です。冷静に運転することで、自分自身と他の道路利用者を守り安全な運転を実現しましょう。
今回のコラム記事では、忙しい人が多い年末の時期だからこそ、心にゆとりを持つことが事故を起こさない運転になるという理由を主にご紹介します。このコラムを書いているのは10月。今から、毎日を過ごすときにゆとりを持つことを心掛けてみてはどうでしょうか。
目次
年末になると急いだり忙しかったりしますが、それは一体なぜなのでしょうか。
理由は主に以下のようなものではないでしょうか。
忘年会や旅行、その他いろいろな予定が入る事が多く、どうしても気持ちが急いでしまいがちです。
気持ちが急いでしまうと、先急ぎの運転になりやすく状況を見ることが不足したり、何が起こりそうかを予測することも足りなくなります。
仕事の期日など年内中に完了させることが多く求められます。自分の意志だけではなく期日が決められてしまうと、人は焦りやすく急ぎやすくなります。
また、自分で自分に対して期日を決めることもあります。プライベートの予定など、年内のうちに終わらせてスッキリとした気持ちで新年を迎えようとしたりします。
道路が混雑する事が多いので早く出発したり、急いで目的地まで行こうとする気持ちなりやいです。道が混雑しているということは、それだけ車が多いということ。そのような状況で急いだ運転をすれば、当然事故になる危険性は高くなります。
ストレスを抱える人は、気持ちの部分で変化が起こります。
そして、車の運転はドライバーの心理的な影響が多く出ると言われています。
例えば、忙しくて仕事が思うように進まない人は、イライラして車のスピードが出やすくなったり、人間関係に悩んで気分が沈んでいる人は、正確な状況判断ができなくなり本来止まるべきタイミングなのに進んでしまったりすることがあります。
特に几帳面な人や真面目な人に多い傾向にあります。
年内に終わらせることや、新年に向けて万全な状態にしておきたいことから、焦りや急ぎたいという気持ちが働きます。
終わらせたいという気持ちは、時間との勝負になることも多いです。そのために、どうしても時間を短縮できるところは短縮しようとします。そのひとつが運転での移動時間になりやすいのです。
ゆとりの気持ちがもつ効果としては、まず気持ちが安定することが挙げられます。
気持ちが安定することで、焦りや不安、そして恐怖などのマイナス的な気持ちがなくなり、体が行う動作も安定します。
さらに、どのようにすればいい結果が生まれるのかという発想力、創造力も養いやすいです。すなわち、安全に運転をするにはどのような運転がいいのか実践しやすくなります。
ゆとりがないままの運転は、周囲の状況の見落としや見間違いが起こりやすくなります。
これは焦りの気持ちから、じっくり見るという事が不足するためです。当然、見ることが少ないと得られる情報が少なくなるので、危険予測の精度も低下し判断にも影響が出てしまいます。
ゆとりがあるからこそ余裕が生まれ、周囲の細かいところにも気がついたり出来ることも増えたりするのです。
やるべき事とそうでない事を区別することが重要です。やらない事が決まれば、必然とやる事だけが残ります。不要なことを減らせば、やるべき事に集中できるので、時間の使い方も変わります。すなわち、時間にゆとりが持てるので運転にもゆとりが出るのです。
自分自身をメンテナンスすることが重要です。そしてメンテナンスは、何か起きてからではなく、起きる前から定期的に行うことで、あなたのベストな状態をキープすることができるのです。
自分が楽しいと思える時間や居心地が良い時間を過ごすことが、心の安定や生活の質も向上にも繋がります。
これは瞑想や深呼吸をすることで、心を和らげたり気持ちを乱さないようにする効果があります。好き嫌いの好みもありますが、自分の感情に波があると思う時や精神的に疲れていると感じた時には、瞑想や深呼吸も効果的です。
結局は「自分の思い通りのペースで物事が進むこと」で、人は焦りや急ぎの気持ちになることはありません。
自分があらかじめ決めていた予定よりも遅れたり、自分が想像していたものと違うことが起きたりするから、それを早い段階で修正をしようとするためにゆとりが無くなります。
忙しい時こそゆとりを作ることを心掛けて、ドライバーの心理的な部分が運転には一番大きく影響するということを覚えておきましょう。
いつも運転が慌てることなく、落ち着いて運転を続けていけるようにしましょう。