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お知らせ
2024.06.14 (金)
運転経験がある方が交通事故を起こす場合、運転技術が未熟というよりも状況判断が不適切な場合がほとんどです。
・急いでいて狭い道を速い速度で走っていた
・助手席に置いてある資料に気を取られ追突をした
・駐車場で車の前をぶつけた
いずれも運転操作のミスに感じますが、根本的な原因は他にあります。
例えば、急いでいたから狭い道を速い速度で走ったのは、狭い道にも関わらず速度を速くしたという判断が間違っています。
急ぐ理由がなければ速い速度にならなかった訳ですから、急いでしまった理由を解決することが必要となります。
急ぐ理由と車の運転は無関係です。
つまり、急ぐ理由を無くすために何をするかを決めて実践することが求められます。
今回の記事では、時間にゆとりを作ることで運転にもゆとりが持てますので、私たちの安全セミナーで伝えている「日々の時間への意識と時間の使い方」について書いていきたいと思います。
目次
業務が立て込んでいて仕事に追われている方の運転を、私たちは色々な企業様の研修を通して沢山見てきました。
するとある共通点が見えてきました。以下に記載します。
・先を急ごうとするために速度が全体的に速い(先急ぎ運転と呼ばれる傾向)
・一時停止場所を完全に停止しない
・信号が黄色に変わった際、停止できる状況にも関わらずアクセルを踏み込んで通過
・駐車する際に、周囲後方の安全確認が不十分
・車線変更を頻繁にする
すなわち、1分1秒でも先に行こうとする傾向が強く出ています。
ここで知っておいて欲しいことがあります。
それは、上記のような運転をいつもしている方は、先急ぎの運転傾向が習慣になっているということです。
つまり、仕事に追われていない日でも、時間にゆとりがある日でもこのような運転をしているということです。
毎日にゆとりを持つための時間の使い方を一部ご紹介いたします。
1週間のスケジュールを具体的に立てることで、やることが整理されます。
例えば営業マンの方が下図のような1日のスケジュールを立てたとします。
お客様とのアポイントが決まっている場合は、アポイントに間に合うような移動時間はもちろんのこと、お客様対応をする時間をあえて多めに取っておきます。
時間に余裕を持たせることで、移動時間やお客様対応の時間が伸びてもリカバリーできるようにしておきます。
この場合は、次のお客様へは必ず遅れる旨の連絡を入れることです。
時間にゆとりを持たせたとしても、次の予定に間に合わない場合があると思います。
遅れる旨の連絡を入れずに、急いで車を走らせて少しでも遅れを取り戻そうとする人もいますが、このような場合の運転は先を急ぐ運転になりがちです。
遅れることを伝え承諾をいただければ、移動する運転は慌てずに落ち着いた運転ができるはずです。
ただし、その分お客様との時間を大事にして案件に挑むことです。
また、その後に予定していた仕事で、別の日に移動しても支障がない仕事は変更することも一つの方法です。
さらに、自分以外の人に頼める場合は頼むという方法もあります。
移動中の運転を、少しでもゆとりを持ち急がずに運転するには、日々の仕事の進め方も重要です。
一度にたくさんの仕事を同時進行するとなると、ミスも起きやすく全てが中途半端にもなり兼ねません。
そして、気持ちだけが焦り何から手をつければいいか見えなくなります。
セミナーでは、時間の組み立て方から実際の仕事の進め方などについて、具体的な解説やワークなども取り入れながら伝えていきますので、ご興味がある方はぜひお問い合わせください。
運転中に事故を起こす人は
1、 落ち着いて運転をしているが、安全な状況判断をしないことにより起こす
2、 感情により不安全な運転行動になることで起こす
つまり、必ずしも運転技術が未熟だから事故を起こしたり、運転経験が少ないから事故を起こしたりするだけではないという事です。
特に2の感情により運転行動が変わることは防ぎたいことです。
今回取り上げた時間による焦りなどは、運転を改善することよりも時間の使い方から見直しをする必要があります。
時間への意識と使い方を、ぜひ今一度見直してみてはいかがでしょうか。
私たちの安全セミナーでは、このようなお手伝いもさせていただいております。
ぜひお気軽にお問合せください。