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安全運転
2024.05.17 (金)
「駐車が上手な人は何が違う?」「どうすれば駐車場でぶつける事が無くなる?」というように、安全にいつも駐車ができるようになりたいと思ってはいるものの「具体的に何をすればいいのか分からない」と悩んでいる人は多いです。
私たちヒューマンダイナミクスの運転講習にも、駐車を出来るようにしたいという新入社員の方やプレイベートでうまくなりたいと思っている主婦の方など多くいらっしゃいます。
そして私たちは、確実に駐車ができるようにアドバイスや練習方法をお伝えし、受講する方は個人差はあるにしろ確実に上達をされています。
この結果は、私たちが自分の運転経験を生かすことはもちろんのこと、車の運転に必要な「安全な車の動かし方」「車の動きや車両の感覚の掴み方」そして「人に伝わるような伝え方」を重要と捉えて、日々準備をして望んでいるからです。
今回の記事では、なるべくイメージがしやすいように具体的に行っている駐車方法をお伝えします。
この記事を読み、早速試してみてください。
目次
駐車が上手な人は「車の動き」と「安全確認のやり方」が安全かつ上手にできています。この2つのやり方の差が、駐車することが出来ない人と出来る人との決定的な差です。
安全に駐車をすることの本質は、車庫に入れるまでの車の動きがイメージできており、イメージ通りに車を動かすことで危険箇所(接触する危険がある箇所)を掴むことです。
車の動き方が分からなければ、危険箇所がどこなのかも想像することができません。
安全で上手な駐車ができる人は、必ず前もって車を動かすイメージを作り、その通りに動かしてイメージと違ったら修正をすることを繰り返しているだけなのです。
車を動かす時に最も注意をすることは、何となくの感覚で動かさないことです。
車の動き方をイメージしないままに動かすと、動き始めてから車の誘導が正しいかどうか、そして接触の恐れがある危険箇所を探すことになるからです。
例えるならば、行けるかどうか分からない暗闇の道を、何の根拠もなしに行けると言っているようなものです。このような危険な橋を渡るのはあまりにもリスクがあります。
駐車を上手に行うなら、準備段階をしっかりと行うことが大切です。事前準備こそが安全運転には必須であるということを覚えておきましょう。
ここから具体的な駐車時における車の動かし方のコツをお伝えしていきます。
車を動かす時に、最も重要なことは「どのような車を動かせばいいかイメージをする」ことです。
この車の動きのイメージが、安全かつ無駄のない車の誘導には必要不可欠です。
例えば、まずはどの位置に車を誘導するかを考えてみます。車庫の位置、車庫までの距離を見て、車庫に入るまでの走行位置をイメージしていきます。
この段階では、あくまでイメージなので多少のズレがあっても問題はありません。
また、車の動きをイメージした時に、どこが接触する危険性があるかも一緒に考えておくことを忘れないようにしてください。
頭の中でイメージができれば、あとはそのイメージに沿うように動かしていきます。
つまり、イメージ通りに車が動いているかを確認する作業を行います。
どうでしょうか?
事前に「あらかじめイメージをする」という事前準備があるからこそ確認作業ができるようになります。
すなわち、誘導のやり方が正しいかどうか、そして接触しないかどうかまでを考えることができるのです。
車の動かし方がイメージできて、さらに危険箇所も見当がついたら車を動かしていきます。
すぐにアクセルを踏み始めるのではなく、AT車であればブレーキを緩めて動きを確かめるようにします。
車庫に入れるということは、車1台が入る狭い場所に向かって車を進めていくということです。狭い場所に向かっていくのですから、AT車の場合ならアクセルは基本的には必要ないはずです。
(もちろん、勾配があったり段差がある場合はこの限りではありません)
車を動かすのは、必ずしもアクセルで動かすという訳ではありません。
車の動きを確かめながら危険箇所を確認していく作業には時間が必要です。時間を作るためにも、可能な限り速度をおさえて動かすことが重要なのです。
駐車場での事故で最も多いものは、安全不確認による接触です。
さらに、出庫時での接触、駐車スペースを探すために車を動かしている最初に他の車と接触するという事故も見られます。
駐車場は、不特定多数の車や歩行者も多くいて、通常の道路に比べて予測しきれない事もあります。だからこそ、より一層の周囲への目配りが必要になってくるのです。
ここからは、駐車を安全かつ正確に行うための安全確認方法のコツをお伝えしていきます。
車を動かす前に、自分の車を駐車する場所を観察することが重要です。
そもそも、車が入る広さが十分であるかを確認しないままに駐車をしてもうまくいきません。また、入庫するために車を動かしている最中も、今は車がどのように動いているのかを観察したり、どの場所が接触しそうになっているかを観察することで、早い段階で修正をすることができます。
ただ見るだけでなく、前の状態からどのように変化しているかを観察することで、事故になる確率はグンと減らすことができます。
特にバックで駐車をする時は、ミラーだけでは見える範囲が限られてしまいます。
そのため、自分の顔を動かしてミラーでは見えない箇所をよく観察することが重要です。
ミラーだけでは見える範囲が限られており、障害物との距離感も掴みづらいことがあります。
実際に、研修を受けにきているお客様からも、ドアミラーやバックモニターだけに注視してしまい、ミラーに映っていない障害物と接触してしまったという話も多く聞きます。
自分の車と後ろにある壁や柵と、どれくらい離れているかを車から降りて見ることも効果的です。
死角箇所は、後退時は特に多くなるので自分の目でも確認する目視確認を徹底していきましょう。
車の動きをイメージすることができるということは、車がどのように動くかを理解しているということです。また、安全確認のやり方が身についている人は、日頃から死角箇所も含めてよく観察をして、いち早く危険箇所が把握できているということです。
今回ご紹介した「車の動かし方」と「安全確認のやり方」については、私たちの講習でもお伝えさせていただき、お客様にやっていただきながら習得してもらっています。
そしてこの車の動かし方と安全確認をやることが、実は駐車が上手になるだけでなく安全な駐車方法になるということに繋がります。
ぜひ改めて車を駐車する時に意識していただき、少しでも事故をしないための安全な駐車を心掛けてみてください。
最後に、このコラムでは他にも駐車のやり方に関しての記事も載せております。
ぜひこちらも合わせてご覧ください。