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安全運転
2024.01.01 (月)
30年間交通事故をしていないドライバーは、高速道路のように走りやすい道路であっても、基本を疎かにしたりマンネリ化したりせず正しい運転をしています。
「毎日運転をしているから」「特に運転で苦手なことはないから」と、運転経験が豊富な人は誰もが思っています。しかし、だからこそよくある事故、よくある危険場面を回避するのではなく、そもそもそのような場面を自らが作らないようにすることが重要です。
年間に企業様への安全運転講習を200社以上、2,500名以上のお客様に行っている私たちヒューマンダイナミクスが、今回は高速道路を快適かつ安全に走るための方法をお伝えしていきます。
目次
マンネリを防ぐために、まずは以下の2つを意識しましょう。
≫2時間を目安に休憩を取ることを心掛ける
≫車間距離をあえて広く取り、他の車の動きを広く把握する
高速道路は、基本的には道幅も広く複雑な交差点などもないため、長い時間走っていると漫然と運転をしてしまいがちです。
言い方を変えれば、一般道路よりも走りやすい反面、車を操作する“だけ”になってしまうことが思わぬ事故を招く要因にもなりかねないのです。
特に疲れを感じていなくても、適度な休憩をSAで取ることで気分転換になり再度運転へのスイッチを入れ直すことができます。
初心者の方はもちろん、運転に慣れているベテランドライバーの方だからこそ、意識して車を停めて外の空気を吸うことや飲み物を飲んだりしてリフレッシュすることが気分の切り替えには効果的です。
特に、ここまで運転をしてきた様子を振り返って、安全だったかどうかを確認するのも良いでしょう。
車間距離を取ることで、追突防止や飛石による被害、そして視点が狭くなることを防ぐためにも効果的です。
車間距離の測り方を調べると色々な方法が出てきます。
車間距離確認表示板を使う方法や、前の車がある地点を通過してからの時間を測る方法などがあります。
【参考】
車間距離確認表示板は常にあるわけではないので、定期的に時間で確認をしたり前の車との距離感覚を意識して確認したりしたほうが確実です。
上の画像で、前を走る緑色の車が赤い部分を通過して約2秒後に自分の車が同じ場所を通過するようにしましょう。
(統計的に、車間時間2秒以内での事故は死亡事故を含む重大事故が多く、2秒以上離れていた時は大きな事故なっていないことが示されています)
数え方のコツとして「01(ゼロイチ)、02(ゼロニ)」というように、数字の前に0(ゼロ)をつけて数えることです。ゼロを入れずに数えると早くなってしまいます。
ほぼまっすぐの直線、空いている道路、夜中のように前の車との距離感が掴みづらい場合、ぜひ2秒の車間距離を実践していきましょう。
高速道路は一般道路と比べて速度が出ているので、ちょっとした油断や操作ミスが大きな事故を招く。
そして、自分だけでは責任が取れない大きな被害を招く事故にもつながります。
ここでは、特に速度が出やすい状況についてを解説していきます。
上り坂に差し掛かると、心理的に「速度が落ちる」「流れを乱さないように速度を上げないといけない」と思います。確かに、アクセルの踏み加減を変えなければ速度は落ちていきます。
気をつけなければならないのは、上り坂が終わり下り坂に入っても上り坂の速度のままを維持してしまうことです。
制限速度を守ることはもちろん、速度を出すことによって感覚が鈍ってしまうことがないように速度計を確認しながら走行をしましょう。
また補足になりますが、道幅や車線が広い道路は狭い道路に比べると速度感覚が鈍りやすいです。
このような事からも、自分の感覚だけに頼って運転をすることは避けましょう。
高速道路にある追越車線とは、他の車両を追い越すために使う車線のことで、追い越しが終わったら“速やかに追越車線以外の車線へ戻ること”とされています。
他の車線が通行できるのに、追越車線を走り続けていると通行帯違反になり付加点数1点、反則金は普通車で6,000円です。
追い越しをせずに走り続けると違反になるし、他の車線に比べると速度も出やすい。
本当に必要な時以外は、あえて走らないようにすることで速度超過をするリスクも減らせることができます。
車の運転では、考えられる交通違反や交通事故のリスクをあらかじめ避ける運転をすることがとても重要です。
高速道路には、時には車が集中して集まる合流地点や分岐点があります。
一般道路において交差点で多くの事故が発生しているように、高速道路でも合流や分岐点ではハイスピードで車が集まってくるために注意が必要です。
高速道路での合流地点は、直線道路の途中にある場合や、カーブの終わりに差し掛かったところで合流というような場合もあります。合流地点の発見が遅れれば、そこから入って車の発見も当然遅れます。
そのため、急な進路変更やハンドル操作になる可能性があり大変危険です。
合流地点を見つけたら、入ってくる車がいないかどうか。そして入ってくる車がいる場合は、本線があくまで優先ですが、無理やり入ってくる場合もあるので速度を上げないようにする。(入ってきそうな場合は、後続車に注意をしつつ場合によっては減速することも視野に入れる)
可能であれば、一つ隣の車線へ移動しておく。
分岐点を過ぎそうになった時に、一番やってはいけないことは急な進路変更です。
“急”とつく操作はリスクもあり咄嗟の行動になるために見落としも増えます。
分岐点で進む方向を間違えた場合は、間違えた先で迂回、もしくは一旦高速道路を降りて再度高速へ入るようにすることが、安全かつ正確な行動につながります。
料金や時間が余計にかかると思うかもしれませんが、万が一事故になった場合の損害損失を考えれば安いものではないでしょうか。
安全で快適に運転をするといっても方法は多岐にわたり、交通事故をしない運転をするにもドライバーひとり一人の安全意識と行動が大事であることが伝わったと思います。
実際に、安全運転を意識して無事故無違反で会社や自分自身の身を守り続けている私がアドバイスをするならば、運転操作の練習に加え、どのような判断をその時にするかという点を随時アドバイスさせていただくことでしょう。
あらゆる場面で、どのような運転判断をすればいいかをアドバイスをさせていただくために、公式LINEによる情報発信もしております。
ぜひこちらの公式LINEもご活用ください。
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