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安全運転
2023.07.17 (月)
この記事を読む前に、少し考えてほしい事があります。
交通事故とは一体どういうことを言うのでしょうか。
もしあなたが、小さなお子さんに交通事故とは何かを説明するとしたら、どのように説明をするでしょうか。
私ならこのように伝えます。
「車が人とぶつかってしまうこと」
車と車、車と人、自転車と人、このように何かと何かがぶつかる事が事故と言えます。
と言うことは、ぶつからなければ事故とは言えません。
交通事故を起こさないためには、大前提としてぶつかる事を避けるための行動を取る必要があります。
今回の記事では、誰にでも出来るシンプルかつ重要な交通事故対策を、3つに絞りお伝えしていきます。
ぜひ明日からの運転で、今まで以上に意識して取り組んでみてください。
目次
ぶつかる確率を下げるためには、意図的に距離を取ることが効果的です。
なぜなら、対象となるものに近づくからぶつかる確率が高くなるのであって、物理的に離れれば離れるほどぶつかる確率は下がるためです。
これを具体的な行動で示すとなると、例えば普段から車間距離を取る事をしたり、自転車や歩行者を追い越すときは、なるべく離れて追い越すことです。
交差点で右折をするときは、対向車との距離を十分に取れるタイミングで曲がること、そして駐車車両を避けるときも、車のドアが開いてもぶつからない間隔を取ることでぶつかる確率を下げることに繋がります。
距離を取ることの最大のメリットは、人の視点は近いものほど注視し、意識を集中させていきます。距離を取ることで視点を広く取ることができるので、短時間で多くの情報を得やすくなるのです。
上記で距離を取ることで、ぶつかる確率が下がるという話をさせていただきました。
ただ、距離を取りたくても取れない場合があるのも事実です。
例えばどのような時か。
・狭い道で車とすれ違う時
・多車線道路で走行をしている時(隣の車線の車との距離)
・駐車場で車庫に車を停める時(狭い車庫へ車を近づけていく)
上記のような場合は、自分だけでは距離を確保することが難しい場合があります。
安全な距離が確保できないのであれば、速度を落としたり停止したりすることで、その状況に対応するしかありません。
たまに車庫に車を停める時に、勢いよくバックをする車を見かけますが、自らぶつかる確率を上げることになってしまいます。
1、 距離を取ること
2、 距離が取れない場合は速度を落とすこと
まずは、この2つを意識して運転のベースとなる考え方にシフトしていきましょう。
上記で記載した距離を取ることや、距離が取れない場合などで速度を落とすことには、実は一つ大きな盲点があります。
それは、人の感覚的な部分になるので、少なからず個人差があると言うことです。
例えば、Aさんに「車間距離を取りましょう」と伝えたとします。
さらに、Bさんにも同じように伝えたとします。
同じ車、同じ道路環境だったとしたら、AさんとBさんは全く同じ距離だけ車間距離を取るでしょうか。
おそらく、車間距離は二人とも少なからず違うはずです。
これは、AさんとBさんの「安全」というキーワードに対する感覚が違うことが理由です。
道路上では交通ルールをベースとして、安全に対する感覚や考え方がバラバラな人達が混在しており、それぞれの車を運転していることになります。
そのため、自分と違う行動を取っていたとしても受け入れて、自分はどのように対応することで事故をおこさない運転になるかを考えないといけません。
安全な距離を取ること。距離が取れないのであれば速度を落とすことや停止をすること。
そして、人それぞれ感覚が違うこと。
このような点を踏まえて、ドライバーは他の車や歩行者をよく観察する必要があります。
他の交通の動きや速度、様子を観察して、次にどのような事が起こるかを自分本位で決めつけずに予測しておく。
万が一自分にとって危険な場面になっても対応ができるように、あらかじめ準備をしておくことが事故を起こさない事に繋がります。
運転は基本操作を身につけておけばいいというものではありません。ハンドル操作やペダル操作、進路変更などの手順を覚えて身につけても、危険に対する予測や準備を日頃から徹底する習慣をつけることが大事です。準備と対応力が一つになるからこそ、事故を起こらない運転へと繋がるのです。
ぜひ、今日からの運転で意識して取り組んでみてください。
きっと今までの運転とは違った安全運転に繋がっていくはずです。