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自転車との事故を無くすには|四輪ドライバーが心掛ける対策 5選

安全運転

2023.05.17 (水)


幼稚園に通う小さなお子さんから高齢の方まで、多くの方が手軽に乗れる自転車。
手軽に誰でも乗れるからこそ、注意して乗っていきたい乗り物です。
ただ、自転車は誰でも乗ることができので、正直なところ交通ルールを守って走らない人も多くいるのが現状です。

・自転車が多い道路は気を使って疲れてします
・いきなり飛び出してくるから怖い
・自転車にも交通ルールを守らせる対策をするべきだ

上記のように書き出せば、自転車に対する悩みを持っているドライバーが多くいるのではないでしょうか。

今回の記事では、私たちが安全運転研修で行なっている「具体的な自転車との事故をしない対策」について書いていきます。
私たちの会社は東京の武蔵野市という地域にありますが、安全運転研修で走るこの地域も駅周辺の自転車での乗り入れが1日に3万台を超え、市内外の人を問わずに多くの自転車が走っています。
一度車を走らせれば、ほぼ100%必ず自転車を対応することになります。
ぜひ、私たちの研修で特に大事にしているポイント5つを理解して、実際に行動に移してみてください。

 

自転車との事故を無くすには|四輪ドライバーが心掛ける対策 5選のイメージ

目次

自転車との事故を防ぐための方法 5つをご紹介

自転車は、上記で述べたように多くの方が乗れる乗り物です。
ここ最近では、スピードが出るスポーツタイプから電動自転車と、多くの種類の自転車があります。
つまり、四輪のドライバーからすれば、予期せぬ動きや想像以上のスピードで走る自転車も多くいることになります。
ひとつのミスが命取りになりますので、自分が自転車に乗るときも気をつけていきたいものです。

 

車道の左側を走っている自転車の対応方法

自転車も車両なので、車道を走ることが原則です。
ただし、自転車はバランスを取りながら乗るので、どうしてもふらつきやすいという特徴があります。

上図のように、道幅も広く自転車通行帯がある道路であれば、安全な間隔をとって四輪車も横を通りやすいです。

 

ただ、上図のように道幅が広くない道路の場合は、ふらつくことも考慮すると時には速度を落として自転車を追従することもあります。

どちらの場面でも共通して言えることは、無理に追い抜きをしないということです。
安全な間隔と速度で、正しく横を通過できるタイミングを待ちましょう。

ちなみに安全な間隔と速度という表現は抽象的です。

・自転車がふらついても接触する危険性がない
・万が一ふらついても対応できる速度

このような間隔と速度を常に心掛けることが大事になってきます。

 

交差点に向かってくる自転車の対応方法

大きな交差点もあれば、見通しの悪い交差点もあります。
交差点に共通しているのは、多くの車や歩行者、そして自転車が集まる場所であること。
多くの人が集まる場所なので、不規則な動きをする人も出てきやすいと言えます。

信号が赤に変わっても走ってくる自転車。見通しの悪い場所にも関わらず飛び出す自転車。
見えていない潜在的な危険要素も予測して、万が一そのような状況になっても対応できる準備をしておくことが大事です。

 

自転車の特徴を知った上での対応方法

自転車に乗っている人の特徴としてよく見かけることを少しまとめてみました。

 

全ての自転車が当てはまるとは言いませんが、よく見かける特徴だと思います。
このように、自転車は動きが予測しきれない乗り物であると言えます。

また、速度も一般的な自転車でも時速10〜15キロ、スポーツタイプの自転車、急いで走っている若い方の自転車のスピードは2倍以上にもなると言われています。

交差点では四輪車や二輪車を注意するウエイトが多いかもしれませんが、自転車の特徴を踏まえると、自転車も十分に注意をしなければいけません。

 

夜間での自転車の対応方法

夜間の自転車は、他の四輪車や二輪車と違い見づらい時があるので、特に注意が必要です。
無灯火の自転車、黒や紺などの服装の自転車は、近づいてきても気づかないことが多いものです。

特に四輪車に乗って窓を閉め切っていると、自転車が近づいてきても音や気配では感じにくにいです。そこに加えて暗いと見えづらいため、ミラーや目視での確認がとても重要になります。

夜間といっても、特に自転車との事故が多いのは「薄暮時間帯」であり、夕方17時〜19時と言われています。
他の車両や歩行者も多くなる時間帯ですので、自転車の存在を見落とさないことや急な飛び出しなどにも備える必要があります。

自転車の心理をおさえた対応方法

最後にご紹介するのは、自転車に乗っている人の心理状態についてです。
一体、どんな気持ちで自転車に乗っているのでしょうか。

例えば、雨が降っていて寒い日。
一刻も早く家に帰りたい気持ちから、信号が変わろうとしていても止まらずに渡る。

例えば、一時停止の標識がある見通しの悪い交差点。
いつも通り慣れているためか、スピードは少し落とすものの止まることなく通行。

例えば、歩道を走っているときに、前を歩いている人がいて避ける時。
漕ぐのをやめたくないことから、後ろを見ないで車道へ降りてそのまま走り続ける。

人の心理をすべて汲み取るのは不可能な話です。
ただ、このように自転車の傾向をたくさん知っておけば、次にどのような動きをするかという予測は立てることができます。

「あの自転車の人は、こんな風に考えているかな」
「今、この場面だったら自転車はこのような動きをするかな」

このように、考えながら自転車を探す、動きを見るようにすることが大事です。

 

 

最後に|自転車も四輪、二輪と同じように車両として認識する

自転車との事故をしないための対策方法を理解しても、自転車そのものを軽率に見てしまっては元も子もなくなってしまいます。

自転車は車道を走ることが原則ということからも、立派な車両です。

四輪のドライバーも二輪のライダーも、自転車を自分達と同じ車両だと思うことが大前提になります。同じ車両だと認識するからこそ、動きを見て予測をしたり、事故をしないために安全に対応をすることが出来るようになります。

ついつい、心のどこかで「自転車か」と軽く見てしまうことがないように、改めて認識するようにしたいものです。