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人間関係
2023.04.19 (水)
今回の記事は、下記3人の方へ向けて書きました。
✅ 初めて部下ができて、どのように接しようか考えている上司の方
✅ いつも意識して、部下に話しかけていこうと思っている上司の方
✅ 人と話をするのが好きで、喋るのが好きだと思っている上司の方
部下との信頼関係ができれば、社風が良くなり職場が活気づきます。
それだけでなく、上司であるあなたの右腕左腕がふえ、結果的に仕事での成果も格段に上がります。
部下との関わりが薄かった私も、信頼関係を作れたことで仕事の成果も今まで以上に出すことが出来た1人です。
学生の頃は人見知りで友達も少なかった私ですが、都内の教習所で勤務。多い時は100名近くの部下を抱えました。
また、当時幹部の中では最年少で取締役に就任してグループ企業の経営を任されました。
教習所勤務では、年間の入校数最高記録を部下とともに達成し、グループ企業では立ち上げてから最高売上を達成しています。
すべては私ひとりでなく、一緒に苦楽をともにした部下の活躍があったからこそです。
そしてその部下とは、少なからず信頼が築けているからだと言えます。
本記事の目的は、あくまで仕事で成果を出すため、そして社内での人間関係がより良いものになる事を目的としています。
そこで、あえて部下に対してやっていけない事を伝えていきます。
ぜひ何度も読み直して、やってはいけない事として覚えておいてください。
目次
部下と信頼関係を作る方法は、調べればたくさんの記事で紹介されています。
それだけ多くの上司にとって、部下との関係構築は永遠のテーマだということでしょう。
ここでは、部下と接するときに“やらない方がいい”ことに焦点を当て、部下との信頼関係をつくるコツをご紹介したいと思います。
部下から聞かれてもいないのに、自分の要望や主張だけを一方的にすると、部下としては気分が良くありません。
なぜなら、部下からすれば「その話は、今は関係ない」と思い、瞬時に嫌な気持ちになるためです。
以下は、ある上司と部下のやりとりです。
部下「この案件ですが、今すぐに電話をして確認した方がいいでしょうか?」
上司「お客様に確認した方がいいね。すぐ電話しよう。」
「それと、別の案件なんだけど、進捗が遅れているから原因を調べてもらえる? 期日が結構迫っているんだ。報告書にもまとめないといけないからさ」
部下が聞いてきた事以外に、上司の要望を一方的に伝えています。
上記のような場合は、最初に聞いた案件に関して、部下が電話で確認が終わった後に伝えるなどした方がいいでしょう。
部下「電話で確認して、無事に解決しました。」
上司「ご苦労様。確認しておいてよかったね。ところで、別の案件で確認したいのだけど・・・」
ここまで気を使うのかと思うかもしれませんが、まだ関係が浅い時はじっくり部下と接することも大事な方法です。
誤解しないでほしいのですが、部下に期待することは良いことです。
ここでご紹介するのは、部下への教育をしないで期待だけをしてはならないという事です。
具体的な仕事に対する考え方や価値観、仕事の目的や手順などを教えてもいないのに指示だけをする。期待通りの結果にならないので失望する。
これは上司としてはやってはいけないことです。
部下からすれば、やったことが無いのに出来るはずはありません。
やったことがない事を出来るようにするには、やり方を伝えてやらせてみる。やったことに対してのフィードバックを活かして修正する。この繰り返しにより出来るようになります。
全てを手取り足取り教えなくても、成果が出るように一緒にやろうという姿勢を示していくことで、部下は上司を信頼できると感じるようになるものです。
人は誰しも、自分の嫌なところを知っています。
自分が嫌な部分は、他の人から見ても嫌な部分かもしれません。
人は誰でも、未完成な部分は持ち合わせている事を理解しておきましょう。
特に初めて部下をもつ上司の方、部下指導を徹底してやろうと意気込む上司の方に多く見られますが、少しでも気になるところがあると指摘ばかりすることがあります。
部下にも未完成なところはたくさんあります。
必要以上に関わらないことで、あえて上司として見たくない部分を見ないようにすることも、良好な関係を作ることには必要です。
自分と合わない部分を受け入れようとするから信頼出来なくなるのであれば、矯正するのではなく自分の前で出さないようにする環境を作ることも大事なのです。
上司の仕事は多岐に渡るので、毎日忙しい上司は多いです。
ついつい部下に対して、自分都合の不機嫌さを出してしまうこともあるのではないでしょうか。
しかし、部下にしてみれば「上司が不機嫌な理由は関係ない」のです。
自分の事で不機嫌になっているのに、部下に撒き散らす。当然、上司に歩み寄る部下はいなくなります。
余計な一言とは、部下を嫌な気持ちにさせたり傷つけたりする言葉です。
あえてこのような言葉をかける上司はいないはずです。
ただ、自分では気づかないうちに、部下にとって余計な一言を言ってしまう場面が案外多いものです。
ある上司と部下のやりとりを見てみましょう。
部下「資料を作ってみたのですが、これでお客様に伝わるか不安です」
上司「お客様と話をしていて思ったけど、◯◯を資料に組み込んでみるといいかもしれないね。」
部下「ありがとうございます。それは気づかなかったです。もっとお客様から話を聞かないとダメですね…」
上司「どんどん経験を積んでいくと見えてくることも増えていくよ。まだまだ経験が足りないのは仕方ないよ。」
経験を積むことで見えてくるよと言われれば、経験が少ないのだなと分かります。
あえてその後に、経験が足りないよという言葉は必要はないのかもしれません。
まだこの程度の会話なら問題はないかもしれませんが、このように余計な一言は相手をいつどこで嫌な気持ちにさせるか分からないので気をつけるべきです。
いかがでしたでしょうか。
今回の記事では、あえてやらない方がいいという視点で、上司が部下にしてはいけない5つの接し方をご紹介しました。
人間関係とは、見た目の印象やフィーリングなどでも大きく変わります。
特にいつも一緒にいる上司と部下は、仕事を通してコミュニケーションを図りながら成果を求めていきます。
お互いが信頼しあえる関係でいることが、理想でありながらも大原則なのです。
最後にお伝えしたいのは、部下がやってくれたことには必ず感謝の気持ちを伝えるようにしましょう。相手への感謝の気持ちは、良い関係を作るには大事なことです。