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ビジネススキル
2023.02.10 (金)
この記事では、下記3点について書きたいと思います。
・部下に仕事を任せる前にやること
・部下に仕事を任せることのベネフィット
・仕事の任され方で変化する部下の気持ちについて
部下に仕事を任せる時には、この3点については必ず押さえておきたいです。
なぜなら、部下に仕事を任せることで、上司にも会社にも大きな成果があるからです。
ただ、何も考えずに仕事を任せるのであれば、上司からの指示命令という名目で部下に仕事を頼めば済みます。
でも、部下も人です。
頼み方ひとつで、得られる成果も変わってきてしまいます。
そして部下を成長させることが上司の役目でもあることを考えれば、部下に仕事を任せることも真剣に考えないといけません。
追記
私が教習所へ勤務していた時に、部下が女性のみで25名程いたことがありました。
また、別の部門では男女合わせて80名ほどいた時もありましたが、その時にやっていた部下への仕事の任せ方。
これにより、仕事が進むスピードが早くなり効果効率もあがって過去最高売上に結びつきました。
ぜひこの記事が参考になれば幸いです。
目次
部下に仕事を任せたいけど、何か不安になる時があります。
それはどのような時なのでしょうか。
部下が今やっている仕事で手一杯な時や、任せるには力量が伴わないと思う時、嫌な顔をされるかもしれないと思う時など、いろいろな理由があるかもしれません。
まずは、部下の状況、そして部下の人柄をよく観察してみましょう。
今手がけている仕事を把握もせず、一方的に期日と仕事内容を伝えるのはご法度です。
なぜなら、部下の許容範囲を越えてしまうと、仕事が終わらないどころか他の人にまで被害が出てしまうからです。
ということは、部下の現状を把握することは必須とも言えます。
たった一言聞けばいいのです。
「今やっている仕事はどんなこと?」「今の仕事の優先順位はどうなっている?」
聞くことで、緊急かつ重要度が高いものなのか、緊急ではないけど重要度が高いのか、緊急だけど重要度は低いのか。
部下の状況が分かってきます。
部下からすれば、この仕事が最優先、次にこの仕事…というように、優先順位を決めていることもあるはずです。
たとえ優先順位が違うと思っても、まずは否定しないことです。
部下の仕事に対する判断基準を聞いたあとは、上司も入って仕事の優先順位、段取りを一緒に見直す姿勢を取ることです。
要は、上司の一方的な考えを伝えて仕事を任せたり振ることをしないことです。
部下の仕事への意欲を下げてないようにすることがポイントです。
部下に仕事を任せることは、組織にとってもお客様にとってもメリットがあります。
というよりも、ひとりで出来ることには限界がありますし、人に仕事を任せるからこそ得られる成果も大きく変わることがあります。
まずは抱えている仕事を単純に減らすことができます。
もちろん、上司は部下に仕事を任せたことで、一切何もしなくていいという訳ではありません。
仕事を任せたことによる責任、任せた仕事が成果に結びつくように進むためのサポートをすることも必要です。
やってはいけないことは仕事の丸投げです。
もう少し正確にいうと、部下が「丸投げ」されたと思うような任せ方は、部下からの信用が失われたり、部下の上司を見る目が変わってしまうからです。
反対にメリットは、ひとりで行うよりも仕事の完成度が上がったり、上司も気づかなかった仕事の進め方や想像以上の成果に繋がることが多々あります。
上司も他の仕事に手が回り、全体的に組織のスピードが上がります。
メリットの先にあるベネフィット。
部下にも上司にも得られるベネフィットについて書いていきます。
部下は、仕事量をこなすことで仕事のクオリティを上げられます。
新しい仕事であれば、やり切った達成感や自信にもつながり、次の仕事への意欲も高まります。明確な成果として出れば、なおさらのことです。
つまり、仕事を任せることが部下育成そのものになるのです。
上司にとってもベネフィットは大きいです。
仕事を任せることで、他に時間を作れること。上司にしかできない仕事が多く出来ること。
部下が出来ることが増えれば、自分だけでは出来ないことも出来るようになること。
上司、部下、どちらにとってもメリット以上にベネフィットは大きいのです。
人は誰にでも承認欲求があります。
つまり人に認められることで、自分はここに必要なんだと思えていきます。
歯を食いしばって、何を言われようがとにかく踏ん張る。ガムシャラに頑張るという人もいると思いますが、大多数は誉められて伸びるタイプの人は多いように思えます。
・仕事を任されることで自信がつく
・自分は頼りにされている
・自分は一目置かれている、期待されている
・上司は、自分の成長を願っている
・純粋にできることが増えてやりがいがある
どれも主語は自分です。
つまり、人は誰でも認められたいと思っているし、自分が成長したいと思うのです。
一見、成長したいように見えなくても、実は周りがそう思っているだけかもしれないのです。
仕事を一緒に進めていく、任せてみる、成果に繋がるようにサポートする。
繰り返していくことで、部下の気持ちも少しづつ変化していくのです。
部下への一番の報酬は、やはり仕事で成果を出させることが大きいのです。
あくまでその結果として、収入が上がる、役職がつく、必要とされる人材になる、通用するフィールドが増えていきます。
上司が仕事を任せるのは、部下の成長を願っているから。
本気で部下の成長を考えている上司は、部下の様子をきめ細かく見ています。
人は誰でも、興味関心がある人のことをよく見るし観察もすると思います。
何を考えているのか、仕事の進め方や取り組む姿勢をよく見ています。
部下も、上司の動きを気にしたり、上司のために何をするべきかを考えたりします。
お互いに仕事について熱く語り合えたり、ダメなところはダメと言い合える、すべてを受け入れ合える関係になれば、仕事も任せて任される関係が作りやすいのではないでしょうか。
今回の記事では、部下へ仕事を任せるときに知っておきたい事を書きました。
頼み方は人それぞれ。会社によっては指示命令でバシッと頼むこともあるでしょう。
ただ、いくら上司と部下といえど、目標に向かって一致団結して仕事をしている仲間です。
お互いに仕事を任せることで、ひとりでやるよりもいい効果を生み出したいものです。
ただし、ここで注意をしたいのは、部下に仕事をいつも丸投げしていると思われたらもったいないです。
「丸投げしてくる上司は勘弁だ」「嫌な仕事だけを押し付けてくる」
このように思われない任せ方を心掛けていきましょう。
ビジネスは人としている。
人としているからこそ人を動かす仕事ができることを忘れずに、仕事がお客様のためになるように取り組んでいきたいものです。