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ビジネススキル
2022.10.31 (月)
コミュニケーションを取ろうとしている人は、コミュニケーションを取ろうとしていない人よりもよく取れます。
意識してコミュニケーションを取ろうとしている人より、相手に興味関心を持ってコミュニケーションを取っている人は、もっとよく取れて信頼関係が作れます。
コミュニケーションスキルだけを磨いても、20代の若手社員と良質なコミュニケーションが取れるとは限らないのでしょうか。
相手に興味関心を本気で持っていれば、コミュニケーションスキルがなくても、信頼関係が作れるまでのコミュニケーションが取れるのでしょうか。
正直なところ、相手が人なので、どれが正解なのかは分からないのが事実。
でも断言できることがあります。
相手に興味関心を本気で持てれば、何かしら相手を知ろうとする行動は取ることができる。
対話の名人というくらいに、コミュニケーションスキルの才能がなくても、飛び切りズバ抜けて明るく振る舞うこともしなくて大丈夫です。
ここでは、若手社員を部下にもつ上司の方に向けて、会社では教えてくれない「若手社員さんとストレスなくコミュニケーションを取るポイント」を書いていこうと思います。
20代の部下25名(しかも全員女性)を上司として任された時、20代〜50代の部下(男女約80名)を任された時に多くのことを学びました。
その時の経験も踏まえ、このコラム記事をきっかけに、ぜひあなたの職場のコミュニケーションが活発になることを願っております。
目次
「え? そんなことを考えているの?」「なるほど。そこを気にしていたんだ」と新しい発見が多くあるのが、コミュニケーションを取って得られる収穫の一つとも言えます。
コミュニケーションを日々意識している人は、意識していない人に比べて圧倒的にこの発見が多いので「そんなことを考えているの?」「そこを気にしていたんだ」と思わせてくれる人と多く出会えます。
確かに、多くの人とコミュニケーションを取っていると、自分が思いもしない人と出会う、いや正確には、すでに出会っている人のことをよく知れるのです。
人とコミュニケーションを取ることで、部下の考えていることも、少しづつ把握しどのように接していけばいいかも見えてきます。
まず若手社員を部下に持っているなら、周りの上司、もしくは自分の知り合いでもいいので、どのように若手社員に接しているかを見てみましょう。
案外身近に、お手本となるような人がいるかもしれません。
上手にコミュニケーションを取っている人がいるなら、自分から積極的に盗むことも大切な行動のひとつ。能動的でなく受動的に動いていきたいところです。
そして、すでにそれをやっているなら、もう一歩踏み込んで「何を意識してやっているのか」「どんな切り口で話をしているのか」など、具体的な方法を聞いていくことも必要です。
私たちの身のまわりにいるコミュニケーションが上手な人も、きっと誰かのやり方を盗んでいたことはあるはずです。
【一言まとめ】
できている人の方法を盗むのは、恥じることではなく正当な手段です。
よくコミュニケーションが取れる上司は、一方的に自分の言いたい事だけを話したりはしていないはず。
一方的に話したいことを話していると、聞いている方は例え上司であっても拷問に感じる事すらあり得ます。
よくあるケースとして、飲み会などで酔った勢いから仕事の話をする上司。
気づけば、若手社員を思って話をしているつもりが、意味の分からない説教に聞こえてしまう。
自分がやったことが、逆効果となった挙句、翌日から寄り付かなくなることも考えられます。
そうならないように、まずは冒頭で書いたように興味関心を持つこと。
どんな風に歩み寄ればいいかをよく考えてみること。
どんな切り口で接していけばいいかをイメージしてみること。
そして、このようなことを用意するには、日々の若手社員の仕事ぶり、立ち振る舞い、雰囲気などよく見ておくことが大事だと気づけると思います。
コミュニケーションを取った相手から「この上司ともっと話をしてみたい」と思ってもらえることが大事になります。
【一言まとめ】
「この人と話をしてみたい」そう思ってもらうことから、コミュニケーションが広がります。
そもそも雑談って一体?とよく考えていました。ただ、言葉の通りただなんとなく会話をするだけだと、何も広がりを持ちません。
プライベートの雑談ならまだしも、社会で使う雑談は、必ず達成したい目的を見据えて、コミュニケーションを取っていくことです。
話を面白くする必要もないですし、無理に盛る必要もありません。
人によるとも思いますが、中には例え会社の上司であっても、本音を言わない若手社員は案外多いのではないでしょうか。
社会人になると、本音や建前で過ごすことも多くあります。自分の本音を上司に言うことで、自分がどのように思われるか。ダメ出しをされるのでは?と思うことも多くあります。
相手の心を開かせることができれば、この先の関係もストレスなく過ごしやすくなるのではないでしょうか。
【一言まとめ】
雑談は、目的を持って使えるようにしましょう。
一つ具体的な事例を出してみます。
上司のAさん「Bさん、おはよう。お? 時計変えた?」
部下のBさん「おはようございます。あ、はい。この前買えたんです。」
Aさん「今流行り?のアイフォンのやつかい?」
Bさん「はい(笑) 、アップルウォッチですね。」
Aさん「そうそう、アップルウォッチね(笑)どんなことができるの?」
Bさん「そうですね、例えば〜・・・」
少し抽象的な例ではありますが、相手の興味関心がありそうなことに対して触れて深掘りしています。
大事なことは、Bさんに「自分に興味を持ってくれているのかな」と思ってもらうこと。
そのためには、自分はこんな人間なんだよと知ってもらう行動を取ることです。
これが大事だと分かっていても、案外やれていないことが多いです。どのように行動に移すか。ここをしっかり押さえていきたいです。
雑談についての記事は、他にもありますのでぜひこちらも参考にしてみてください。
【一言まとめ】
相手を知ろうとするなら、まずは自分を知ってもらいましょう。
テレワークが増え、会社に出社せずに仕事ができる環境が整ってきました。
今、勤務している若手社員、そしてこれから入社してくる新入社員は、学生の頃にやる予定だったイベント(学園祭や修学旅行など)を体験する機会が少なく、またオンライン授業の影響もあり、対面でのコミュニケーション機会は少なくなっていると感じます。
ある調査によりますと、テレワークにおける職場でのデメリットとして、コミュニケーションが課題という結果が一番多く出ています。
・コミュニケーションが取りづらい
・動かなくなるので健康面が気になる
・プライベートとのメリハリがない
・集中力が続かない
職場でのコミニュケーションが不足すると、ゆくゆくは大事な報告や連絡が抜けたり、社員間の意思疎通が図れず士気が下がる。
このようなことも十分に考えられますので、早めに対応をとることが必要です。
コミュニケーション力を高めるには一体どうしたらいいのでしょう?
ここでは、若手社員とのコミュニケーションを取るための一つの例をとって流れを見ていこうと思います。
まずは自分が相手に対して思う感情の視点から見てみましょう。
・何を話していいのか分からない。
➡️ 仕事の進捗や様子を聞いてみたり、自分の仕事のことなどを話してみる。
上でも述べたように、相手に興味関心を持ち、さらに自分との共通点を探すと話のネタも作りやすくなると思いま
す。
・何を考えているか分からない。
➡️ 心配無用です。最初から何を考えているか分かる人はいないですし、対話を重ねることで、相手のことが分かってき
ます。そして、相手もあなたに対して「どう思っているんだろう?」と思っているものです。
次に、自分の置かれた環境や仕組みの視点から見てみましょう。
・別部門にいる若手社員と、どのようにコミュニケーションを取るべきか
➡️ 仕事中には、関わることがないので、なかなか話をする機会は少ないかもしれません。
特にフロアが違う、週何回かのリモートワークもあり、なおさら顔を合わせることもないし、コミュニケーション
を取らなくても支障がない場合。あると思います。
でも、原理原則は同じ。相手に興味関心を持つことからスタートします。
まずは自分から話しかける。それは挨拶であったり、ちょっとした声掛けからでもいいでしょう。
このように、構造上、システム上の関係でコミュニケーションが取りづらい場合も多々あると思いますが、コミュニケーションによって得られる効果やベネフィットを見積もればどうすればいいのかという視点で行動に移せるはずです。
ぜひ、臆せずにトライしていきましょう。
【一言まとめ】
どのような状況であっても、コミュニケーションの取り方は必ずあります。
ここまで書いてきたことが、全て正解とは言い切れません。
あくまで筆者の正解、そしてコミュニケーション全般に共通することを書いたにすぎません。
ここからさらに加筆して、あなた自身のオリジナルのコミュニケーションの取り方を確立することが大事になると思います。
ぜひ、若手社員とのコミュニケーションを活発にして、ますます活気ある職場、成果を出す組織にするきっかけになれば幸いです。