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ビジネススキル
2022.02.22 (火)
企業において、部署のような1つのくくりの責任を担うのが管理職です。
一般的に、中間管理職とも呼ばれるポジションの課長職は、企業のなかでは中堅に位置する幹部でもあり企業の未来を担う大きな役割があります。
どのくらいの人数やプロジェクトの責任を抱えているのかは企業によって異なりますが、どのようなケースでも理想の課長像は存在します。
今回は、企業を支える重要なポジションの1つである課長職について、その役割や必要なスキルなどを詳しく解説します。
目次
多くの社員を抱えているような規模の大きい企業の場合、社長の他にさまざまな役職が用意されています。
部長や次長、係長、主任といったものが重要なポジションとして代表的な例です。
課長は、これら企業内における重要なポジションのうちの1つです。
企業によって課長が抱えている責任の大きさは異なりますが、主任や係長よりも上位であり、部長や次長よりも下位のポジションであるケースが多く見られます。
数ある役職のなかで概ね中間の位置にある課長のポジションは、他にはない重要性を持っているもの。
自分の手の届く範囲となる課全体のマネジメントを行いながら、将来より上位の役職につくために実績を作り上げられる期間でもあります。
このバランスは非常に重要です。
まずは、課全体が企業の成長に貢献できるようにマネジメントしていくことを大切にしましょう。その働きこそが、結果的に自分に帰ってきます。
どの企業も、課長職の働きに期待している事は間違いないのです。
数ある役職のなかでも中間に位置する課長には、果たすべき重要な役割が大きく分類して7つあります。
ここでは、それぞれ見ていきましょう。
課長は、企業内における課をまとめあげる役職です。
多くの社員やプロジェクトと向き合ったり携わったりします。
また、社外との重要なやり取りも課長の役割の1つです。
取引先との間で会議や交渉を行います。
その他にも、他の課長とコミュニケーションをとって連携や進捗の報告などを行うことも大切です。
課長は、部長や主任よりも多くの部下を抱えています。
もし、自分の課で問題が発生した場合、責任をとって然るべき対応をするのは課長の役割です。
部下たちがそれぞれの能力を発揮できるように課長が自らの役割を全うする姿は、多くの社員にとって頼りがいのある存在となるでしょう。
どの企業も、形は違ってもそれぞれ理想とする成長や発展の姿があります。
企業の成長や発展には、会社全体で効率よく動いていくことが大切です。
しかし、多くの社員を抱える企業の場合、目標のために細かく指示を出していくことが難しくなるかもしれません。
そのため、課長は上司に代わって、自分の課が成し遂げたい目標を提示し、そして実行させる役割があります。
企業内で目標を立てる方法は、大きく分けて2つあります。
1つは、課をまとめあげる課長自ら目標を立てるトップダウン方式です。
もう1つの方法は、部下たちが目標を考えるボトムアップ方式と呼ばれます。
目標を考える経緯は異なりますが、最終的に決定するのは課長です。
会社の成長や発展のためには、それぞれの社員が能力を発揮することが大切です。
社員たちが本領発揮できるように、上司である課長はマネジメントを行います。
勤怠や進捗の管理をして、課の現状を常に詳しく把握します。
また、社員たちが能力を発揮するために重要なモチベーションに対するアプローチも、課長の役割です。
部下たちの様子を伺いながら、必要な際にはアシストやケアを行ってあげることで、モチベーションの維持や向上が期待できます。
企業が大きく発展していくことは、社員の成長と同じような意味合いがあります。
社員たちがスキルアップしていけば、企業もより大きく発展していけるでしょう。
部下たちの成長は、上司の役割です。
課長は、部下たちに必要な教育や指導を行い、成長を促しましょう。
スキルアップしていけば、社員たちも仕事に対する達成感がより感じられるようになるはずです。
社員の成長には、実際に業務を行う環境下で合わせて指導を行うOJT研修が効果的だとされています。
その他にも、効果的な研修方法を採用してみましょう。
まだ経験のない新入社員と入社してから年数がたっている社員とでは、能力や仕事の理解度には大きな違いがあります。
その他、同じような経験数の社員でも、細かい部分で能力が違う部分はあるでしょう。
社員一人ひとりが能力を発揮するためには、最適な業務を行ってもらうことが大切です。
まだ経験の浅い社員に、不相応に大変な業務を任せると、業務量や仕事の難しさ、プレッシャーなどに押しつぶされてしまうかもしれません。
だからと言って、簡単過ぎる業務では、社員の成長が期待できず、モチベーションの低下を招く恐れがあります。
社員たちの能力を正確に把握して、業務を振り分けましょう。
部下の成長やモチベーションの向上のためには、最適な評価を行うことも大切です。
確かな実績のある部下に対して、正当な評価を行い、昇給や昇進について考えましょう。
課長は、結果を出してくれた社員のことを自分の上司に伝えて、昇進の手助けができます。
上司と部下との間には、良好な信頼関係を築くべきです。
良好な信頼関係があれば、業務のなかでのやり取りがスムーズになりますし、働きやすい環境作りやモチベーションの維持または向上などにつながるでしょう。
上司と部下との信頼関係は、仕事のなかだけのものだけではありません。
プライベートの話など、仕事の他にも頼りたくなるような上司を目指しましょう。
しかし過度なおせっかいは、余計に感じられるかもしれませんので注意が必要です。
権限や責任、人事にまで携われるほどの役職である課長には、欠かせない5つのスキルがあります。
優れた理想の課長であるために、必要なスキルを身につけましょう。
課長に必要な5つのスキルのうち、とくに基本となるのがマネジメント力です。
課長が担うマネジメントには、人と仕事の2つに対するもので分類できます。
マネジメント力におけるポイントは、以下の3つです。
〇 目標設定
〇 役割分担
〇 人材育成
この3つのポイントに重きを置きながら、マネジメントとして必要なアクションを行わなければいけません。
そのためのスキルが課長には必須です。
目標設定や役割分担、人材育成など、リーダーシップに通ずる部分もあるかもしれませんが、実際には課長に必要なリーダーシップ力とは異なる点が多いです。
マネジメント力とは、いわば管理するためのスキルです。
一方、リーダーシップ力は、新しいことを取り入れて変革をさせます。
たとえば、マネジメント面で考えれば、あらゆる面でリスクを回避してトラブルや損失の発生を避けなければいけません。
リーダーシップ力に必要なのは、ある程度のリスクを踏まえたうえで、新しい挑戦を考えることです。
企業の成長のためには、国内だけでなく海外まで視野を広げることも大切です。
海外に対して通用する能力が、グローバル力と呼ばれるものです。
また、外国人とのコミュニケーションややり取りに必要な能力もグローバル力に含まれます。
昨今では部下や上司が外国人であることが珍しくありません。
他の社員と隔てなく良好な関係性を作ることが大切です。
課長は、課にいる多くの部下の他に、上司もたくさんいる役職です。
役職のなかでも中間に位置する課長は、自分のポジションのせいで悩まされることもあるでしょう。
課長であるがゆえの悩みとして、自身の上司との関係性が挙げられます。
もし、上司の能力をも大切なリソースと捉えて活用できれば、悩むどころか関係性を利用できることも可能でしょう。
これが、フォロワーシップ力です。
上司の能力や人脈、持っている権限などを活用するために、関係性を構築したり自分の意見に説得力を持たせたりします。
数ある役職のなかで中間に位置する課長は、今後のキャリア形成やより上位の役職を目指して実績を作れる絶好のポジションでもあります。
このように、多くの部下の業務やモチベーションなどを管理する一方で、自分自身のことも課長はしっかりと考えなければいけません。
自分自身が目指したい目標に向けてモチベーションの向上を図るような能力が、セルフマネジメント力です。
自分の将来に対してやストレスの軽減について、自分自身が面倒を見る必要があるのです。
課長という役職には、重大な責任が伴います。
ときには、自分だけでは抱えきれないストレスに悩まされることもあるでしょう。
企業内の上司だけでなく、社外のメンターやコーチに相談することも大切です。
課長は、数ある企業内の役職のなかでも、中間に位置しています。
それゆえに、他の役職にはないような役割やストレスもあるでしょう。
部下に対してだけでなく、自分へのマネジメントも重要になってきます。
課長の役職は、自分の今後のキャリアアップにもつながる重要なポジションです。
自分のキャリアアップのためにも、目の前のことに対して確実に取り組んでいくことが大切です。
企業が求める課長職は、間違いなく未来の企業づくりに必要な人物であること。
そこに任命されたあなたは、すでにその資質とスキルを持ち合わせているのです。
ぜひ、自分軸を大事にもった課長職を全うして欲しい。
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